このようにほとんどの研究はラットが対象だったため、霊長類や人間でも同様の結果が得られるかどうか疑問に感じる研究者もいた。
とはいえ一連の結果は、脳の基本構造は不変という従来の概念を打ちやぶるものだった、それ以前は、シナプスの最終的な数は生まれたときに決まっており、年齢とともにシナプスが強くなるだけと考えられていた。
だが経験と脳の発達が関係していることを示す証拠は、そのままティーンエイジャーにも当てはまりそうだ。
Gは、自分の娘を見ていると、10代の脳に重大なことが起こっているのは明らかだったと語る。
「思春期と幼児期に、人がこなすべき課題とは何か。
それは社会的な協調性を身につけ、言語能力や認知機能を発達させることだ。
そうだとすれば、脳のなかでこうしたことに深く関係する場所、つまり前頭野が目に見えて大きくなり、最大限の情報を蓄積するのも当然だろう」Gによると、ティーンエイジの脳は「認知能力が飛躍的に伸びる」いっぽう、たとえば外国語を母語のように習得する能力などは、少しずつ衰えていくという。
「思春期を過ぎてから新しい言語を学び、母語と同等に話せるようになる人はきわめて少ない。
この時期に、脳は根本的なところで変質が起こっているのだ」Gは、脳のシナプスが受ける影響を、経験の種類と時期ごとに調べる方法を考えだした。
まずシナプスの変化には、遺伝子が誘発するものがあって、Gはそれを「経験期待」の変化と呼んでいる。
これは同じ種に属していて、正常な環境にあればかならず起こる、あるいは起こることが期待される変化であり、たとえば視覚や聴覚、一部の言語能力の発達がそれにあたる。
正常な脳が、正常な風景や音にさらされると、過剰生産されたシナプスを整理して適切なネットワークに整える。
そうすることで交尾期の鳴き声や言葉にちゃんと反応できるようになる。
それは母親の声だったり、樹木の輪郭だったりする、が抜けおちると殖はおかしなネットワークを作ってしまい、たとえばしかるべき時期に、しかるべき異性をひきつけるための正しい鳴き声を出せなくなる。
シナプスの変化には、「経験期待」のほかに「経験依存」のものもある。
これは、住んでいるところがコソヴォかカンザスかといった、個体が得る経験に左右される変化だ。
脳に2つと同じものがなく、どんな環境に置かれても適応できるのはそのおかげだ。
Gをはじめ、現代の神経科学者は脳の「可塑性」、つまり適応し、変化する能力に大いに関心をいだいている。
また、「新宿区 税理士はむずかしそう」という先入観から取りかかれない方は、『新宿区 税理士の状態』を一気に解決しようとしないで、苦手意識が低いものから取り組んでいきましょう。